2009-10-28

秋の夜に。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。

以下略。


奥の細道の一節。


多くの学生がならった一説ですが、
最近、ふと実感することがあります。

若さはなくなってきたんだなと・・・。


私の旅はまだ終わっていませんが
本当にこの歩でよかったのか思い返します。

妥協と逃避の日々。
そして
自分でまいた種を刈りとらなければいけない日々。


後悔ではありませんが
その選択は正しかったのか
間違っていなかったのか
考えることがあります。


先日、知人から電話がありました。

何のことは無い同じ苗字の方への間違いだったらしいのですが
とても懐かしかったです。
元気なようでした。

その知人と最後に会ってから多分2年以上になります。


人と出会ったその瞬間に人は別れに向かって歩みます。
その因は死であるか、それ以外かの違いです。
昨日に出会った人と、明日別れが来るかもしれません。


私の冒険はまだ多分中盤なのでしょうが
いつか、明日か明後日か
一年後か三年後、もしくは十年以上先か・・・。


その終わりが来る瞬間。


後悔だけはない冒険で終わりたいです。


最後に大好きな漢詩。

「勧酒」 
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離

2009-10-26